こんにちは、戸田です。
本日は2018年2月24日。
もう2月もおわりですね。早い!
それでは、経営読書塾メールマガジンvol.007をお届けします。
本日のコンテンツはこちら。
目次
1.レビューNO.7『サクッと起業してサクッと売却する 就職でもなく自営業でもない新しい働き方』
2.質問&レビュー募集
3.お知らせ
4.編集日記
5.次回予告『鬼速PDCA』
それでは、さっそくブックレビューに入りましょう。
1.レビューNO.7『サクッと起業してサクッと売却する 就職でもなく自営業でもない新しい働き方』
1-1.書誌情報
書名:サクッと起業してサクッと売却する 就職でもなく自営業でもない新しい働き方
著者:正田 圭
発行日:2018年1月31日
発行者:CCCメディアハウス
Amazonリンク: http://amzn.asia/g22iq7a
1-2.目次
はじめに 会社を売るのもトマトを売るのも同じ
PART1 考え方編
第1章 連続的起業論
第2章 会社売却で人生の選択肢は無限に増える
第3章 起業のFAQ
PART2 実践編
第4章 起業の本質はコミュニケーション戦略
第5章 会社を高値で売却する方法論
終わりに 人生の一番大きな問題を解決するのはお金
1-3.内容紹介
15歳で起業し、現在に至るまでシリアルアントレプレナー(連続起業家)として生きる正田圭氏の4作目の著書。
本書は「起業して会社を売却する」という文化を日本でもっと普及させていきたい、という著者の思いが詰まった啓蒙書です。
会社を売って自由に生きよう
サラリーマンをはじめとした多くの働く人々にとって「人生で最も自由な時間とお金を手に入れるのは退職したとき」ではないでしょうか。
しかし、退職した時はすでに60〜70歳。
もしこのタイミングが、もっと早く、若いうち、20〜40歳代に訪れれば、その後の人生をより自由に、豊かにたくさんの選択肢をもって歩んでいくことができます。
そのための方法として筆者が推奨するのが会社の売却です。
筆者は「トマトを作って売るような感じで会社を作って売ればよいのに」と述べています。
「会社をつくってさらに売却する?そんな突拍子もないことを……」と思われるかもしれませんが、資産を持たない人間にとって、起業してその会社を売ることが、実は最も堅実な方法なのです。
本書のPART1では、こうした起業と会社売却の考え方について詳しく述べられています。
この考え方編が本書の中心であり、凝り固まった思い込みをシフトしていくことに大きな意義があるものです。
会社を売却するというのは、ファイナンス的に言えば、「将来その会社が生み出す利益を先取りして現金化する」ということになります。
もしあなたが、若くして時間もお金も手に入れようと思うのであれば、起業し、さらに売却する、ということを視野に入れることを考えてみましょう。
どのように会社をつくって売るか
著者は「起業に崇高な理念などはじめはいらない」と言い切っています。
本書のPART1 考え方編では、「なぜ会社売却をめざすのか?なぜ会社売却なのか?」というWHYを中心に語られます。
一方のPART2 実践編では、その上で実際に会社をつくって売る方法、HOWに焦点が当てられます。
と言っても、HOWはそれほど体系的にまとめられたものではなく、著者の体験談が綴られたものです。
売却するためには、当然まずは現在も将来も利益を生み続けるであろう会社をつくる必要があります。
こうした会社のつくり方についても「起業のアイデアはコピペでよい」「代表取締役としての目線ではなく、株主としての目線を持て」などユニークな視点が紹介されています。
ただ、「実際にビジネスとしてどう稼いでいくか」という話はやや薄いため、他書から学んでいく必要がありそうです。
1-4.こんなときに!経営への活かし方
私もそうでしたが、会社をつくるとき(承継するときなども含め)に、その会社を売ることなんてことを考えている経営者はほとんどいないのではないかと思います。
しかし、会社そのものを商品として考えれば、「おいしい会社(儲かる会社)をつくっていい値段で買い取ってもらう」というのは至ってふつうの話です。
すでに会社を経営しているあなたも、これから起業するあなたも、「なぜ会社を経営しているのか?」「なぜ起業するのか?」ということと向き合い、本書を読んでその出口戦略を考えてみるのもいいかもしれません。
2.質問&レビュー募集
「経営読書塾」では、塾生(読者)のみなさまからの質問や感想、コメントなどなど、いつでもお待ちしております。
このメールにそのまま返信できますので、お気軽にお寄せください。
いただいた質問については、その次の配信でご回答させていただく予定です(内容によっては個別にご回答いたします)。
「こんな本をレビューしてほしい」といったご要望もお待ちしております。
また、「自分もレビューを書いてみたので紹介してほしい!」といった持込も大歓迎です。
レビューを書くと、自分の頭の中が整理され、また読んでみるだけでは気付かなかった発見があるかもしれません。ぜひチャレンジしてみてください。
3.お知らせ
LINE BOT勉強会 IN 掛川を開催しました
2月21日(水)静岡県掛川市にて「LINE Bot勉強会 in 掛川」を開催しました。
おかげさまで16名の方にご参加いただき、参加者からも積極的な発表、質問がありました。
また開催報告レポートは後日upし、次号のメールマガジンにてご紹介させていただきます。
4.編集日記
今回は「会社を売ってみよう」というお話でした。
とは言いつつ、実際に自分の会社を売るところを想像するとちょっと胸が痛みますよね。愛着があって。
しかし、方法の一つとしては全然アリだと思いましたし、むしろ事業を買う側になって、一気に自社を発展させるとか、今は価値が高くない会社を買い取って2,3年でいい会社にして高値で売る、とかいう仕事はまさに「経営」というスキルの高いプレイヤーの仕事かもしれません。
もちろん僕の場合はまだまだそのステージに到達していないのですが、将来ビジョンとしてこうした道があることを知っておくのは役に立ちそうです。
5.次回予告『鬼速PDCA』
次号で取り上げる本はこちら。
冨田 和成『鬼速PDCA』(クロスメディア・パブリッシング,2016)
Amazonリンク: http://amzn.asia/eHNLdES
PDCAという言葉を聞いたことのない経営者はいないと思います。
が、その実践、取り入れ方、上手く運用するコツなどは手探り状態の方も多いのではないでしょうか。
本書はそのPDCAを超ハイスピード=鬼速でまわして成功させる方法論を紹介するものです。
お楽しみに。