vol.017(2018/05/26)『RPAの威力』

1-1.書誌情報

書名:RPAの威力

著者:安部 慶喜, 金弘 潤一郎

発行日:2017年11月17日

発行者:日経BP社

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1-2.目次

はじめに

第1章 RPAの本質

第2章 進め方と成功のポイント

第3章 先進8社の取り組み

第4章 RPAの将来像

おわりに

 

1-3.内容紹介

RPAの導入効果や具体的な導入の進め方がまとめられており、さらに8社の具体的な導入事例を取り上げている1冊です。

RPAの概要を知るためには格好の入門書と言えるでしょう。

・・・と、ここまで説明なしに書いてきてしまいましたが、あなたはそもそも「RPA」とはなにかご存知でしょうか。

初耳の方のために、今回はRPAの概略を簡単に紹介するところから始めたいと思います。

 

RPAとは

RPAはRobotic Process Automationの略称です。

日本語に訳すと「ロボットによる作業工程の自動化」といったところです。

これまで、製造業の現場では、人間が手作業で行ってきた工程の多くがロボットにより自動化が進んできました。

これにより、人的コストの抑制、作業ミスの減少、危険な作業の代替などが可能になっています。

「RPA」にはさまざまな意味がありますが、現在は、こうしたロボットによる自動化をデスクワークにも導入していこうという取組のことを呼ぶことが多いです。

 

大和ハウス工業のロボット活用例

例えば、事例として取り上げられている大和ハウス工業ではこんな使われ方をしています。

大和ハウス工業は建設事業を手がける中で、工務店や電気工事事業者など多くの関係会社に、工事業務を外注しています。

こうした工事を発注する際、その外注先が持っている「建設業許可」の種類と業務内容が合致していなければ法律違反になってしまいます。

従来は、担当者が国土交通省が公開しているWebサイト「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」というデータベースにアクセスして、人力で建設業許可番号を収集し、外注内容と照らし合わせる、ということをしていました。

同社では、RPAの導入により、この「Webサイトにアクセスして、求める企業の建設業許可番号を収集し、業務内容とのマッチングを確認する」という一連の作業をロボットに憶えさせ、人間の代わりにやらせるようになりました。

そのおかげで、こうした単純作業から人間を開放し、担当者は人間でなければできない企画、コミュニケーション等の仕事により集中できるようになりました。

さらに、ロボットであれば疲労とは無縁なので、ミスも減少。

金額としては、1,200万円のコスト削減効果があったと言われます。

 

1-4.こんなときに!経営への活かし方

デスクワークでの単純作業はおそらく会社規模を問わずにほとんどの業務で発生していることかと思います。

本書を読み、RPAの効果や使い方を知ることで、自社の業務の効率化につながるかもしれません。

ぜひ、一読し「自分の会社なら、この単純作業はロボットに任せられるのではないか」ということを考えてみましょう。

ただ、同書で取り上げられている事例については、大規模な企業がほとんどでした。

本書での学びを得た後に、より自社に近い規模の企業における取組をリサーチし、参考にしていくとよいかもしれません。