vol.001(2018/01/06)『起業の科学 スタートアップサイエンス』

こんにちは、戸田です。

あらためて新年あけましておめでとうございます。

本日は2018年1月6日(土)です。

記念すべき経営読書塾メールマガジン第001号をお届けします。

第1回のコンテンツはこちら。

目次

1.開講の思い

2.第1回ブックレビュー『起業の科学  スタートアップサイエンス』

3.質問&レビュー募集

4.お知らせ(宣伝)

5.編集日記

6.次回予告

となっております。

それでは、さっそくはじめてまいりましょう。

 

1.開講の思い

さて、今回が「経営読書塾」メールマガジン第1号となります。

が、本題であるブックレビューに入る前にそもそもなぜ今回、このようなメールマガジンをはじめたのか、というお話を少し。

筆者は、現在静岡県掛川市で株式会社あらまほしという会社を営んでいます。

もう2年半ほど前になりますが、2015年6月に大阪からUターンし、起業しました。

その後自社の事業を経営しつつ、地域活性化に貢献したいという思いから地元の経済団体である掛川商工会議所青年部(掛川YEG)などに加盟し、活動をしています。

その中で、ある日他のYEGメンバーの方に言われました。

「戸田さんは前職でもさまざまな仕事をしていて、ITにも詳しい。その知識を地域に還元する気はありますか?」

その時に僕は「もちろん」と答えたのですが、そのやり取りの後、具体的には特に何もできていませんでした。

が、その言葉はずっと心に残っており、何らかの形で日頃お世話になっている地域の仲間たちにお返しができればな、と考えていました。

経営者としての気概だとか、志だとか道徳心などというのは持ち合わせていないですし、諸先輩方の方が遥かにお持ちですので、もとよりお話できることはありません。

ではみなさんに何がお伝えできるだろう、と言えば、やはり幅広く情報収集をしていること(暇なので)だろう、という考えに至りました。

本メールマガジンは、こうした地域や周りのお世話になっているみなさんへの恩返しの一環として取り組んでいければ、と考えています(いや、最後にちゃっかり宣伝はするんですけど)。

もちろんYEGメンバーの方でなくても、経営者の方であれば、あるいはビジネスパーソンであれば楽しんでいただける内容のものをつくっていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

それではお待たせしました。

続いて本編をどうぞ。

 

2.第1回ブックレビュー『起業の科学  スタートアップサイエンス』

2-1.書誌情報

書名:起業の科学 スタートアップサイエンス

著者:田所雅之

発行日:2017年11月6日

発行者:日経BP社

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2-2.目次

第1章 IDEA VERIFICATION(アイデアの検証)
第2章 CUSTOMER PROBLEM FIT(課題の質を上げる)
第3章 PROBLEM SOLUTION FIT(ソリューションの検証)
第4章 PRODUCT MARKET FIT(人が欲しがるものを作る)
第5章 TRANSITION TO SCALE(スケールするための変革)

2-3.内容紹介

第1回で紹介するのは、「新しいものを世に生み出したい」と考えるすべての人にぜひ読んで欲しい『起業の科学 スタートアップサイエンス』です。

本書は、新しいプロダクト(製品・サービス)を創り出し、スタートアップ企業を立ち上げ、そのプロダクトをスケール(成長)させるまで、その各ステージにおいて、一体何をどのように考え、進めていかなければならないかを一望できる、スタートアップの教科書です。

これから起業する者がどうすればよいのか、スタートアップがどのような方向に進んでいけばよいかについて、ここまで具体的な方法論を網羅して1冊にまとめた書籍は、筆者の知るところ他にありません。

もちろん、起業しようという方だけでなく、これから新規事業をはじめる企業経営者(あるいは事業担当者)、既存事業の革新が求められる二代目社長など、「何か新しいことを生み出す」ことにチャレンジする方であれば、きっと役立つ、と断言できる1冊です。

第1章のテーマは「アイデアの検証」

あなたがこれから何か新しいプロダクトを生み出そうという時、第一に考えるべきことは、「誰の、どのような課題を解決するアイデアなのか?」ということです。

独りよがりのアイデアにならないためには、「こんなのあったら売れるんじゃない?」といった思いつきではなく、具体的に「それがあると誰が助かるの?嬉しいの?」ということを考える必要があるのです。

第1章では、こうしたアイデアの探し方、そして仮説の立て方、検証方法、すべきでないことを紹介しています。

例えば、①誰が見ても最初からいいアイデアに見えるもの、②ニッチすぎる、③自分が欲しいものではなく作れるものを作る、④根拠のない想像上の課題、⑤分析から生まれたアイデア、⑥激しい競争に切り込む、⑦一言では言い表せないアイデア……

これらはすべて「スタートアップは避けるべきアイデアだ」と断じられています。

第2章のテーマは「課題の質を上げる」

第1章を通じて、あなたは新たなプロダクトの仮説を立てたはずです。

「ソイラテ専門カフェがあったら、ベジタリアンも安心してカフェラテが楽しめる!」といったような。

そのアイデアにちょっと水を差すような問いかけをしましょう。

「そもそもその課題が本当にあるのか?あったとしてお金を払うほどの”痛み”を感じているのか?」と。

第2章では、プランに基づいてプロダクトを創りはじめてしまう前に、課題の質を上げる方法について紹介しています。

ユーザーのペルソナ(仮想人格)設定にはじまり、ユーザーインタビュー(聞き取り)の方法、得られた情報をフィードバックして仮説を修正する方法etc…

こうしたプロセスを経て、課題の質を上げることが後段のソリューションの質を高めることにもつながります。

第3章のテーマは「ソリューションの検証」

あなたは今、多数のユーザーの声を聴き、彼らが抱えている課題を自信を持って詳細に話せる状況です。

となれば、次に取り組むべきはその課題の解決策(ソリューション)となるプロダクトをつくることでしょう。

第3章では、いよいよ課題に対するプロダクトの開発に着手していく中で、ソリューションの検証方法について紹介しています。

「プロトタイプカンバンボード」という進捗を一覧化するツールを紹介しつつ、そもそもどのようなUX(ユーザー体験)を顧客に提供すべきかを設計すること、市場に出す前の費用をかけずに作れるプロトタイプを作ってユーザーに話を聴きに行くこと、ユーザーからのフィードバックをもとにプロトタイプを磨き上げることが推奨されます。

第4章のテーマは「人が欲しがるものを作る」

これまでの道のりを経て、ようやくMVPを市場に投入することができます。

MVPとは必要最小限の価値機能だけを持つプロダクトのことです。

例えば、「ロシア語のオンラインレッスン」というサービスを始めるとして、そのMVPは何でしょうか?

「オンラインで簡単にロシア語の会話ができること」になるかと思います。

そのニーズの検証のためには、はじめから高度なマッチングシステムやWebアプリケーションは必要ありません。

Twitterアカウントを作り、ユーザーに希望時間をリプライしてもらって、手動で講師の空き状況やSkype IDを返信する、といった仕組みであれば、開発コストはほぼゼロでサービスのニーズ検証は可能です。

第4章では、こうした検証用プロダクトであるMVPの作り方、そしてそのMVPに対するユーザーの反応を定性的・定量的に分析し、MVPを磨き上げていく方法、そしてどうしても成果が出なかったときのピボット(方向転換)の仕方について紹介しています。

第5章のテーマは「スケールするための変革」

この章のステージに辿り着いたということは、あなたの創ったプロダクトは一定以上顧客がつき、市場に受け入れられていることでしょう。

第5章では、スケールする前段階の準備として、ユーザー一人当たりの採算性のチェック及びその向上、そしていよいよスケール(拡大・成長)させていくための具体的な方法論について紹介しています。

ここまで来たらあとは集客のためのPRをガシガシ進めていきましょう。

2-4.こんなときに使おう!経営への活かし方

内容紹介の冒頭でも述べた通り、本書はこれから新しいプロダクトを創っていくスタートアップ向けのテキストではありますが、経営者や新規事業開発担当者の方にもぜひ読んでいただきたい内容となっています。

◯企業経営者・新規事業担当者の方

本書において、課題の質を決める要素として次の3つが挙げられています。

  • 高い専門性
  • 業界(現場)の知識
  • 市場環境の変化に対する理解度

これら3要素を満たすのは、実は完全な新規参入者ではなく、現在その業界ですでに事業を営んでいる企業経営者(事業担当者)ではないかと思います。

もし現在本業においてこのままではいけない、という意識があり、新規事業の開発、あるいは新製品の開発に取り組まねば、ということでしたら、ぜひ本書を手に取って、その進め方を一望していただくとよいのではないかと思います。

◯起業家・起業予定の方

必読です。

『リーン・スタートアップ』も『ゼロ・トゥ・ワン』も必読かとは思いますが、それより先にこの1冊を読んでおくことをオススメします。

以上、ブックレビューでした!

 

3.質問&レビュー募集

「経営読書塾」では、読者=塾生のみなさまからの質問や感想、コメントなどなど、いつでもお待ちしております。

このメールにそのまま返信できますので、お気軽にお寄せください。

いただいた質問については、その次の配信でご回答させていただく予定です(内容によっては個別にご回答いたします。その旨ご記載ください)。

「こんな本をレビューしてほしい」といったご要望もお待ちしております。

また、「自分もレビューを書いてみたので紹介してほしい!」といった持込も大歓迎です。

レビューを書くと、自分の頭の中が整理され、また読んでみるだけでは気付かなかった発見があるかもしれません。ぜひチャレンジしてみましょう。

 

4.お知らせ(宣伝)

そしてお知らせ、というか宣伝です。

2018年はものを書いたり、話したり、というお仕事を増やしていきたいな、と考えております。

ついては、講演や社員研修のお仕事などを絶賛募集中です。

「この本の内容についてぜひ噛み砕いて社員向けに話をしてほしい」といったブックレビューベースのものでも結構ですし、その他次の内容などについて講義、研修が可能です。

  • 新規事業開発の進め方
    • ITツールを活用した業務効率化
  • 事業改善のためのリサーチ設計・データ分析

とは言ってもテンプレートな内容ではなく、具体的な内容については、事前打合せの上、できる限りニーズに沿ったものにしたいと考えております。

気になるお値段については、当初は5万円/回+交通費〜を想定しています(4月などの繁忙期は上げるかもですが)。

ご興味・ご関心ございましたらこちらもお気軽に本メールに返信する形でご相談くださいませ。

 

5.編集日記

というわけで以上、第1回ブックレビュー、いかがでしたでしょうか。

正直第001号ということで気負っているところもあった気がします。次回からはもうちょっとラフに書きたいですね。

ビジネスブックレビューのアイデア自体は、開講の思いに書いた通り、1年以上前から温めていたのですが、「よしやるか!」と思いついたのは2017年の年末でした。

2018年はインフルエンザとともに迎えて数日間寝込んでいたのですが(今も外出はNG期間中)、そのおかげで普段よりゆっくり考え事もできました。

さて、この「経営読書塾」、少なくとも今年1年間は継続して続けていきたいと考えています。

さすればおそらく第050号くらいまでは到達するかと思いますが、目標とすべき第050号で扱う書籍はもう決めております。薄々予想がついている方もいらっしゃるかもしれませんが。筆者の起業のきっかけになった本を取り上げる予定です。

お楽しみに。

 

6.次回予告

第002号で取り上げる本はこちらになります。

安宅和人 『イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」』(英治出版,2010)

Amazonはこちら

お楽しみに。

 

経営読書塾メールマガジン第001号をここまでお読みいただきありがとうございました。

ここまでお読みいただいただけでもあなたの経営力は一歩、前へと進んだはずです。

それでは、また次の土曜にお会いしましょう!

経営読書塾 戸田 佑也

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発行:

株式会社あらまほし 代表取締役 戸田 佑也

Web: https://aramahoshi.jp

E-mail: info@aramahoshi.jp

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